ブラックジャックセミナー開催しました!!

ブラックジャックセミナーとは?

中学・高校生が、深刻な医師不足が懸念されている中、将来を担う多くの学生たちに、最新の治療の体験を通じて、「将来医師になりたい」、「医療に携わりたい」という興味を抱いて欲しいという思いからジョンソン&ジョンソン株式会社の協力のもとセミナーを企画いたしました。実際に医療現場で使用される手術機器や材料を用いて手術体験などをしてもらうセミナーです。
7月27日(土)に、石見地区では初めて当院で開催されました。今回は益田高校・浜田高校の1・2年生14人に参加して頂きました。

開会式

参加した生徒たちは会場で手術着に着替えをしました。普段着ることのない手術着を着て少し誇らしげな顔の様に見えました。
開会式では当院の副院長の五十嵐先生より「今回のセミナーは島根県の石見地区では初めて開催されることを嬉しく思います。医師会病院を含む石見地区の地域医療の崩壊が進み、特に外科医はどんどん減っている状況です。このセミナーを通して外科医に興味を持ってもらい将来は是非石見で外科医として働いてもらいたいです。」と挨拶をされました。開会式の最後には、全員で記念撮影を行いました。

実技体験

6つの班に分かれて、それぞれ手術室体験ツアー、自動縫合器・吻合器ファイヤー体験、ハーモニックでの鶏肉切開と縫合体験、糸結び・結紮講習、ラップメンターによる内視鏡シミュレーション体験、エンドトレーナーによる内視鏡操作体験の実技体験を各20分でローテーションして行われました。

①手術室体験ツアー

 まず手術室に入る前に手洗い体験しました。普段とは違う手の拭き方にほとんどの生徒がとても苦労していました。その後、普段は決して入ることのできない手術室に入室し見学して回りました。

②自動縫合器・吻合器ファイヤー体験

 自動縫合器・吻合器を使って、胃や腸を縫い合わせたり、つないだりします。文房具のホッチキスに似ている器械です。繋ぎ合わせる時には大きな声で「ファイヤー!!」と気合を入れて器械を使用していました。女の子は少し恥ずかしそうでした。

③ハーモニックでの鶏肉切開と縫合体験

 ここでは、ハーモニック(超音波メス)を使った体験を行いました。この超音波メスは1秒間に55,000回も振動します。その振動を利用して、組織の切り離しや止血を行います。今回は、鶏肉を使用して患部の切り離しの練習をしました。患者役のジョン太も大活躍、その後は人工皮膚を使い縫合の体験を行い細かい作業に最初は悪戦苦闘でしたが、徐々に慣れてきたのかスイスイと針を通していました。



④糸結び・結紮(けっさつ)講習

 手術の基本の1つが糸結び(結紮(けっさつ))です。糸結びといっても甘く見てはいけません。糸を切らずに結び、なおかつ、適切な力で締める必要があります。丈夫な糸でも、急に引っ張ったり結びが乱暴だと切れてしまいます。マスターするには十分な訓練が必要ですので生徒たちは見本の先生の真似をしながら行っていました。

⑤ラップメンターによる内視鏡シミュレーション体験


 ラップメンターとは、腹腔鏡下手術手技の実践的トレーニングを行う訓練用シミュレーターのことです。このシミュレーターは医学生や研修医だけでなく医師も使用しています。人体の解剖やその反応をリアルにビジュアル化し画面に表示されます。1台1千万円以上の金額にとても驚いていましたが、実技ではゲーム感覚で体験でき、生徒には大人気のブースとなりました。

⑥エンドトレーナーによる内視鏡操作体験


 ここでは内視鏡外科手術トレーニング用エンドトレーナーでの画面を見ながらの鉗子操作体験で、鉗子によって輪ゴム・ビーズを掴み移動させ結紮(けっさつ)までを行いました。画面を通してということもあって輪ゴムやビーズを掴むことすら難しく、ほとんどの生徒は移動するところで実技が終わっていましたが中には最難関の結紮まで行う生徒もいて先生もとても驚いていました。

修了書授与式

約3時間にわたり行われたブラックジャックセミナーですが修了式をむかえました。五十嵐先生から一人一人に修了証が手渡されました。修了書には最初に写した集合写真と参加の証であるブラックジャックカードが送られました。「どの体験も面白くてまた参加してみたい」という声も聞けてとても有意義なセミナーだったと思います。
ちなみに・・・生徒たちの一番人気の体験は圧倒的にラップメンターのシミュレーターでした。
このセミナーをきっかけに少しでも医療に興味を持ってもらい将来は医師として是非この石見地方に戻ってきてほしいと思います。