骨粗鬆症について

はじめに

 骨粗鬆症という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか。骨粗鬆症の患者数は、現在約780万人~1100万人と推定され、高齢化に伴い増加している骨の疾患です。今回はこの骨粗鬆症について、皆さんにお話をさせていただきたいと思います。

骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症とは「低骨量と骨の微細胞構造の劣化が特徴的で、その結果骨の脆弱性が増加し、骨折を起こしやすい全身性の骨疾患」と定義されています。簡単にいうと骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなる病気です。骨が脆くなるため、ちょっとしたことで骨折が起こりやすくなります。

骨粗鬆症の要因

 骨粗鬆症を引き起こす要因として、年齢、運動不足、喫煙、アルコール摂取、食事(カルシウム不足)、早期閉経などがあります。

予防・治療

 骨粗鬆症の予防・治療の方法としては次のものがあります。
  ①食事療法
   栄養バランスのとれた食事、十分なカルシウムやビタミンDなどの栄養補強は重要です。
  ②薬物療法
  ③運動療法
   運動療法の具体的な内容については次に詳しくお話したいと思います。

運動療法の内容

①ストレッチ

 腰・背部の筋肉、足のストレッチを行います。
2015.12リハビリ通信01

寝た状態で、片足の股・膝関節を曲げ、両腕で引き寄せます。

2015.12リハビリ通信02

アキレス腱のストレッチ。少し張りを感じる状態で、片足5秒間を5回行います。

2015.12リハビリ通信03

片足立ちで太もも前面に張りを感じる状態で、片足5秒間を5回行います。

②筋力増強運動

 背筋、殿筋、腹筋、大腿筋の筋力増強を行います。回数、強度はあくまでも痛みや疲労がでない程度で行ってください。
2015.12リハビリ通信04-06

四つ這いからまず片手を上げて5秒間。次いで片足を上げて5秒間。次いで右手と左足を上げて5秒間行います。

2015.12リハビリ通信07

机、壁につかまって片足立ち、他方の足は広げて5秒、後方に5秒行います。

2015.12リハビリ通信08

寝た状態で膝を伸ばした片足を持ち上げて5秒間保持します。反対の足は曲げておきます。

2015.12リハビリ通信09

壁を背にして立ち、両膝を少し曲げて5秒間保持します。

③全身有酸素運動

 ウォーキング、ジョギング、水中運動などの有酸素運動が良いといわれます。

終わりに

 骨粗鬆症の予防には食事や運動といった日々の生活習慣が大切です。また若いころから取り組むことでより効果は大きくなります。今回、紹介した運動療法は予防方法の一部です。他の運動療法、また食事療法の内容について関心を持たれた方は医師、リハビリ専門職、栄養士等にお聞き下さい。

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