呼吸器疾患の方の日常動作について

はじめに

呼吸器疾患の代表的なものとして慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性間質性肺炎(特発性肺線維症)、肺結核後遺症などがあります。症状としては、何らかの動作を行った際の息切れや疲れやすさ等があります。今回は、比較的息苦しさや疲れを感じずに行える日常動作の姿勢・仕方についてお話します。

呼吸器疾患の方が避けた方が良い動作について

○手を上げる ○息を止める
○腹部を圧迫する ○長く運動する
これらを避けながら動作を行う工夫が必要となります。もしも、動作を行った際に疲れ・息苦しさを感じた場合は、休息を取り、鼻で息を吸い口をすぼめてゆっくり息を吐く呼吸(口すぼめ呼吸)を行うと良いです。

日常動作方法について

食事動作

テーブルや椅子の高さにより、肘が上がり過ぎていたり、体を前に倒しすぎていたりする姿勢で食事を行うと、腹部が圧迫され息苦しさを感じることがあります。肘が上がり過ぎないようにし、手は膝やテーブルの上に置き出来るだけ動かさないようにすると比較的楽に食事が行えます。
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洗面動作

洗顔はカニューラを装着したまま、息を吐きながら行います。立て続けの洗顔は避け、途中で息を整え直します。また、洗面所に椅子を置いて洗顔・歯磨きを行うことで動作を楽に行えます。

トイレ動作

排便時は息を止めてきばると息苦しくなりますので、息を吐きながら腹に力を入れることを繰り返します。排便後は息が整うまで休憩を取り入れます。

更衣動作

かぶりシャツの着脱は腕を上に上げるため、カニューラを外したまま動作を行うと息苦しさを感じることがあります。短時間だけカニューラを外すといった着脱方法の工夫や、前開きシャツを利用すると楽に行えます。ズボンの着脱においては息を吐きながら足を通すことで比較的息苦しさは軽く動作が行えます。靴下の着脱に関しては胸部を圧迫しないように椅子へ座り足を組んで行うと良いでしょう。
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入浴動作

長めのタオルを使用し背中を洗うことで比較的楽に体が洗えます。足を洗う時は椅子へ座り足を組んで洗うなど胸郭や呼吸筋の動きを制限しない工夫をすると良いでしょう。
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おわりに

呼吸器疾患を呈しておられる方々へ。今回、上記でお話しさせて頂いた動作方法を試して頂くことで少しでも日常生活での息苦しさが軽減し、楽に生活を送って頂けたらと思います。また、周りで呼吸器疾患を呈し、日常生活において息苦しさを感じる方がおられましたら、是非今回御紹介した方法を紹介して頂けたらと思います。

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