作業療法で行う手工芸について

作業療法では、いろいろな作業活動を治療手段として使用します。その中で医師会病院で行っている手工芸について紹介したいと思います。

●作業の種類
折り紙、編み物、陶芸、刺し子、タイルモザイク、裁縫、色塗り、籐細工、さくらほりきりなど
●対象疾患
脳梗塞、認知症、パーキンソン病、脊髄損傷、手の骨折など
●作業の選び方
患者様によってどの手工芸を選んで提供するのか、どのくらいの難易度で行ってもらうのかなど、注意する点がいくつかあります。入院前に行っていた作業を行ってもらうことも多いですが、あえて新しいものを選択することもあります。

認知症の方:

カレンダーの色塗りを毎日当日のみ塗っていくようにする
編み物を1日1列ずつ行なってもらう

認知症の方には、日付や場所など現実的な項目を含むものを行うことで自分の今の状況を少しでも認識できるような機会を提供するようにする。また、毎日同じ作業を行うことで仕事として習慣化するようにする、昔行っていた作業を行い思い出す機会をつくるなど

片麻痺の方:

折り紙の時におもりの代わりに手で押さえる
色塗りの紙を押さえる

片麻痺の方には、今の手の機能をどれだけ活かすことが出来るようにするかが重要となる。まずは両手で行う簡単な作業、そして徐々に難易度を上げていくようにする。
カレンダー 折り紙

その他

手の怪我などの方:

編み物など細かいものを動かすようにする
籐細工など力を入れて行なう作業をする

手の怪我の方は、筋力低下が生じることが多いため、力強く握る、引っ張るなどの工程があるものを選ぶ、細かい作業が多いものを選ぶ等対象者の弱い部分を直接鍛えるように関わる。
編み物 刺し子
病気や怪我などで障害を持った方や認知症など加齢に伴う認知機能の低下に対して、作業療法では様々な活動を通して関わっています。
人によってやり方や手順を変えるなど、工夫して行う事で、自宅で手軽にリハビリテーションをおこなうことができるのではないかと思います。 

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