立ち上がりの仕組み

私たちが生活する中でトイレに行ったり、食事をしたりする際に必ず立ち上がり、車椅子に移ったり歩行に移行したりとするものです。
そこで今回は立ち上がりについて、少し考えて知ってもらいたいと思います。

立ち上がりの仕組み

立ち上がりの動作をよく観察してみると、①おしりを前に出し足を引く②頭を前に出し足に重心を移す③お尻が浮く④ひざを伸ばすの順序で立ち上がっているのがわかります。この一連の動きは自然な体重移動の流れであり、自然の動きであれば余分な力を使う必要もなくなるのです。
この自然なパターンを介助する際にも理解し行うと介助量も軽減するのではないでしょうか。

①おしりを前に出し足を引く ②頭を前に出し足に重心を移す
③お尻が浮く ④ひざを伸ばす

立ち上がりの環境設定

日頃使用するベッドやイスはもちろんのこと、ポータブルトイレや車椅子などの福祉用具を選ぶ際にも

  1. 足が後ろにひける
  2. 前かがみになれる
  3. 高さが適している

の条件が重要なポイントになります。

高さに関しては高すぎても、低すぎても使用が難しくなります。高すぎると足が床につかず、逆に低いと立ち上がるのに力が多く必要になります。これらの高さについては、使用する人のひざ下の長さに合わせます。実際に購入したり、借りたりする際には再確認しましょう。

手すりの位置

立ち上がりが難しくなったり、介助が必要になると手すりの設置も考えると思います。その際の手すりの位置も、先ほどの条件「前かがみになる」ことを満たすと、動作がスムーズになり、介助量も軽減すると思います。つまり手をのばし、手すりを持つと頭が足より前に出るような位置が適していると考えられます。高さはだいたいイスにすわっている人のおへそのあたりが目安になります。高すぎると、うでの力で体を持ち上げなければならないのでかなりの力が必要で、かえって立ち上がりが難しくなります。
しかし、家庭で手すりを取り付けるには壁や家具の配置の関係でつけられないことがあります。その場合には手すりの代わりに台やイスを用いることもあります。
前かがみなる事を恐れる人もいますが、繰り返し行うことでこの方法が最も楽に行えることを身をもって感じることと思います。

たとえ歩けなくても、もし立てるのであればポータブルトイレや車椅子に移乗して日常生活の自立に近づきたい、近づいてもらいたいと願うものです。それが結果として寝たきりの予防にもつながるのではないでしょうか。

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