トイレに行こう

尿意・便意を感じた時、私たちは『トイレに行きたい』と思います。
では『トイレに行く』とはどういうことでしょうか。

  • 『トイレに行く』ことで、身体の清潔を保ち爽快感が得られ、自尊心を保つなど精神的安定が図れます。
  • 『トイレに行く』ということで、排泄しやすい姿勢(トイレには和式・洋式タイプ、立ち便器と様々ですが、これらの共通点の一つとして使用する人の『姿勢』があります。座る・立つことで腹圧と重力が働きます)を自然ととっているのです。

そのなかでも、特に排便には力が必要です。 私たちが自然排便するには、以下の三つが必要となります。

  1. 直腸の収縮力(排便反射)
  2. 腹圧
  3. 重力

このうち②、③は座っている時に最大限発揮されます。
①直腸は自律神経に支配されており、意識的に収縮させる事は出来ません。直腸の収縮が起こるのは排便反射が起こった時、すなわち便意を感じた時が一番排便するのに適しているのです。

  • 特に腹圧の弱い高齢者の方が自然排便をするためには、便意を感じた時に座って行う事が大切。
  • このタイミングを逃すと反射が押さえられてしまい、便秘になってしまいます。
  • 便意が曖昧な場合でも、朝食後などに一日の中で時間を決め、トイレに座ってみることを習慣化すれば、だんだんと便意を感じることができるようになります。

でも、トイレへ自力で行く事が出来ない、トイレへ行くのは介助量の問題から難しい…という方は、まずはベッドの近くにポータブルトイレを置くなど環境の調節をすることから始めてみるのはいかがでしょうか。そこでポータブルトイレにも様々なタイプがありますが、選ぶ目安を御紹介します。
座楽背もたれ型

ポータブルトイレを選ぶ目安

  1. 高さの調節ができる(高さとは座った際に膝が90°に曲がりその際に足の裏が床につくこと、利用者の足の膝から下の長さが目安となります)
  2. 背もたれ・肘あてがある(肘あてが外せるとトイレへ移るのが難しい方でも便利です)
  3. 安定した椅子型(足元に空間のあるものであると、立ち上がりがしやすくなります)

排泄は尿意・便意を感じたときに座ってできることが理想ですが、日に何度も行うことですので、その方にあった排泄の仕方や環境の調整、介助方法など慎重に検討する必要があります。
気持ちよくトイレに行けて、介助が必要な場合には介助量の軽減が図れるように、何か疑問等ございましたら、一度ケアマネージャー、作業療法士、理学療法士等の専門家にご相談下さい。

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