ペプシノゲン法による胃検診てなあに?

Q.ペプシノゲン法とはなあに?
Q.ペプシノゲン法で何がわかるの?
Q.レントゲンによる胃透視とどう違うの?
Q.ペプシノゲン法は誰でも検査していいの?
Q.ペプシノゲン法が陽性であったらどうなの?
Q.ペプシノゲン法が陰性であったら大丈夫なの?
Q.毎年検査が必要なの?
Q.バリウムによる胃透視(レントゲン法)はしなくていいの?
Q.ペプシノゲン法での胃検診はどうしたら受けられるの?

Q.ペプシノゲン法とはなあに?

ペプシノゲンは、胃で作られる蛋白質分解酵素ペプシンのもとになる物質です。ペプシノゲンはその99%が胃内に出て1%が血液中に入ります。したがって、血液検査でペプシノゲンの産出量がわかり、それを測定することによって胃の異常が分かります。

Q.ペプシノゲン法で何がわかるの?

胃粘膜の老化現象である萎縮性胃炎が進むと、ペプシノゲンの産生が減ってきます。また、胃粘膜の萎縮が強いほど胃がんも発生しやすいことがわかっています。すなわち、ペプシノゲン法で陽性になった人(ペプシノゲン産生量の減少している人)は、胃がんが発生しやすい状態にあるといえます。

Q.レントゲンによる胃透視とどう違うの?

1)血液検査ですので、採血のみですみます。
2)バリウムを飲む必要もなく、食事制限の必要もありません。
3)放射線被爆の心配はなく、妊娠中の人でも可能です。

Q.ペプシノゲン法は誰でも検査していいの?

胃切除手術を受けた方は、胃粘膜の異常にかかわらずペプシノゲンの値が正確に出ませんので受けないで下さい。食道、胃、十二指腸の病気や、腎臓の病気で治療中の方も飲んでいる薬の種類や病気の程度によって正しい結果が出ないことがありますので主治医に相談して下さい。この検査は検診ですので、胃の症状(胃痛、胃部不快感、胸焼け、食欲不振、膨満感、黒色便)がある方は、直接胃の検査(内視鏡あるいはX線)を受けて下さい。

Q.ペプシノゲン法が陽性であったらどうなの?

胃粘膜の萎縮が進んでいる状態です。胃がんが発生しやすい状態ですので、必ず内視鏡による精密検査を受けて下さい。ただし、必ずしも今胃がんがあるというわけではありませんので、必要以上に心配しないで下さい。陽性率は約30%で胃がんの可能性は陽性の方で約1%、強陽性の方で約2%です。ちなみに、益田市では昨年本検査で4名の胃がんが発見され手術を受けられました。また、ポリープや良性腫瘍(前がん状態)も多数発見されています。

Q.ペプシノゲン法が陰性であったら大丈夫なの?

現在は、胃粘膜の萎縮がないということです。胃がんではないということではなくて、胃がんの可能性が低いということです。陰性者でも約1万人に1人の割合で胃がんが発見されます。この場合比較的大きながんが多いといわれていますので胃透視でもいいですから一度検査を受けておいて下さい。

Q.毎年検査が必要なの?

ペプシノゲンの値は3~5年間変化しないといわれていますから、毎年受ける必要はありません。現在、益田市では3年毎に受けることができますので毎回受けておけばいいと思います。しかし、内視鏡検査については陽性の方の場合、今回異常がなくても1~2年に一回は検査を受けておいて下さい。強陽性の方の場合、胃がんである、あるいは発生する確率が非常に高いので必ず毎年内視鏡検査を受けて下さい。このようにして発見された胃がんは、完全に治る可能性の高い非常に早期で小さいものが多く、胃を切らなくても内視鏡を使ってがんの部分のみを切り取る治療が可能な方も多勢おられます。

Q.バリウムによる胃透視(レントゲン法)はしなくていいの?

ペプシノゲン法陰性の方の中にも約1万人に1人は胃がんの方がおられます。いままでの検討では、ペプシノゲン法では早期胃がんの発見に優れ、レントゲン法では進行胃がんの発見に優れているというように両方の検査では発見される胃がんのタイプが違います。ですから、ペプシノゲン法が陰性の方はレントゲン法も受けて下さい。

Q.ペプシノゲン法での胃検診はどうしたら受けられるの?
A.
益田市では、他地域に先がけていち早く住民検診にペプシノゲン法による胃検診を昨年より導入しました。検査を3年毎に受けられるように市内を3地域に分けて、毎年その対象の地区の方のみに6月から10月に行われる基本健康診査の時に一緒に行います。その時に血液検査をしますがその残りの血液を利用して検査を行います。料金は全員600円必要です。今年は安田、小野、中西、豊川、真砂、鎌手地区の方が対象です。平成14年度は益田、高津、二条、美濃地区、平成15年度は吉田、豊田、高城、種、北仙道地区の方が対象となっています。対象地区以外の方や基本健康診査の時以外で検査を希望される場合、料金は高くなりますができますのでかかりつけの先生に相談して下さい。

文責
平野医院 平野盛久

 

カテゴリー: からだのお話し パーマリンク