関節リウマチについて

関節リウマチって?

多発性の進行性の関節炎を主症状としますが、同時に種々の関節外症状も有する全身性疾患です。原因不明の自己免疫疾患で、有病率は約0.3~1.5%で女性に多く(男女比1:3~5)、20~50歳代に好発します。

リウマチの症状

関節症状:発病早期は腫脹、圧痛、熱感、こわばり、他動関節痛があります。関節炎が慢性化すると軟骨や骨の破壊、筋萎縮、靭帯や筋の腱の弛緩もしくは短縮などが起こり、関節の拘縮や強直、種々の変形(特に手指などの細かな関節に出現しやすい)を生じます。

関節外症状としては発熱、食欲不振、易疲労性、全身倦怠、体重減少、貧血、皮膚症状、肺・目・心病変などがあげられます。

では関節リウマチの方へのリハビリテーションとは?

関節リウマチへのリハビリテーションを大きく分けると

  1. 生活指導
  2. 安静と運動
  3. 温熱療法
  4. 補装具の検討(車椅子や杖などの利用やその種類の検討など)

に分類することができます。ここでは主に①の生活指導として関節リウマチの方へお勧めする道具や日常生活の中でできる工夫について簡単にですが紹介します。

ちなみに関節リウマチの方にとって関節保護することは日常生活動作の中で関節への過剰な負担を軽減させ疼痛を緩和し、無駄な動作をなくし省エネ動作を行う方法です。また、生活動作を行うにあたりできる限りの変形の進行・疼痛をなくすために自助具や福祉用具の積極的な活用が必要となります。

★それではまずは食事に使う道具について紹介します。

上のスプーンは指の関節に過度の負担をかけないようにわざと柄を太くしています。
下の箸は親指と人差し指を伸ばした状態でひっかけて指全体で動かすため指の関節の変形防止につながります。

★次は歯磨きに使うものを紹介します。


上の歯ブラシにはスプーンと同様に柄を太くし持ちやすくしています。
下のコップではコップを持ち上げる際に取っ手で持たずにあえてコップの側面を手の平全体で持つようにして指の関節に負担をかけないようにしています。

★次に紹介するのはお風呂で使う道具です。

上の洗体スポンジは両側の輪っかになっている紐のところに両手首にひっかけるようにして使用します。
下の長柄ブラシについては柄の長いものを使うことで大きな動きや移動を伴わないため身体や関節にかける負担を軽減させます。
★次に着替えについてですが、例えばボタンのついている服であれば細かな指の動きが必要となり変形をより助長してしまいます。そんな場合にはバックナンバーの「着替えるという事について」で紹介されているボタンエイドを使用することで着替えを容易に行うことができ更なる関節の変形を防止することができます。

次に生活の中で簡単にできる工夫を少し紹介します。

椅子から立ち上がる際には座面を高くして立ち上がる時に膝にかかる負担をより抑えるようにします。また座面を指で押さえず手の平全体で押し付けて立ち上がる方法や(写真④)、もしくは机に前腕を置いて立ち上がるのも良いでしょう(写真⑤)。

写真④:手の平全体を押し付けて立ち上がる方法

写真⑤:机に前腕を押し付けて立ち上がる方法。


また荷物を手に持つ場合には極力重いものを持たない、持つ場合には手首や肘にかけるのではなくその中間で持つようにします(写真⑥)。その他荷物を運ぶ場合には台車やシルバーカーなどを上手に使うのもいい手段です。

写真⑥:荷物をもつ場合には前腕にひっかける方法。

最後に

以上ごく簡単にですが生活の中で使う道具や工夫について説明してみました。
上記に紹介したものは色々な手段の中のほんの一部であり、また人によって適している道具や方法は様々ですので何かお困りの際にはお気軽に作業療法士やケアマネージャーまでご相談下さい。

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